5月10日(金)大阪千里阪急ホテルにて、建材メーカーを対象に講演をして来ました。シジマコンセプトの最大の特徴である、マスターアーキテクトシステムについて、既存の設計者と工務店とのマッチングサービスとの違い、工務店オリジナルブランド住宅の浸透が販売価格のアップとなり、結果、建材メーカーの収益に貢献する点を中心に説明した所、アンケートにお答え頂いた28名の出席者のうち1名を除いて、シジマコンセプトを理解出来たとの解答を得る事が出来ました。
おりしも前日、トヨタホームとPANASONICの統合発表があり、今後、建材メーカーとして、あるべき工務店サポートについて皆さん真剣に耳を傾けて下さいました。私が強調したのが、コミュニケーションストレスを取り除く事、その為のエビデンスの重要性についてです。
エンドユーザーがコミュニケーションにストレスを感じる主因は、工務店、建材メーカーが使う専門用語が一般消費者には耳慣れない言葉がほとんどである事があげられます。立面図、平面図くらいは分かるだろうと考えるのがプロ目線ですが、毎日使っているプロと違って、一生に一度か二度した住宅購入の機会がない一般消費者には果たしてどれくらい理解されているのか、エンドユーザー目線で考える必要があります。建具表、矩計図など、ほとんど理解されていないと考えるべきでしょう。
消費者保護が前提のこれからの時代、エビデンスとは実行予算であるというのが私の考えです。建築主からすると自分の予算、例えば3000万円として、一番効率的に予算内におさめるにはどうしたら良いのか?につきます。
顧客との間によくある会話で、言った、言わないといったコミュニケーショントラブルはお金の問題です。工務店さんがよかれと思ってやったことが素人には全く伝わらないと考えておくべきです。
今回、出席者のアンケート結果から、シジマコンセプトの研修を自分たちも受けたいという回答が多く寄せられました。しくみとは、施主、工務店、建材メーカー間の情報共有です。シジマコンセプトに賛同し営業サポートに積極的な建材メーカーとの取組を活性化して行きたいと思います。